「ココがズレてる健常者」に出演した障害者が番組について語ってみるよ!

こんばんわ。くらげです。

夜に放送された「ココがズレてる健常者」は無事放送されましたね。

皆さんご覧になりましたでしょうか。

ボクと嫁は収録に参加していましたが、発言できたのは2回、放送に利用されたシーンは0回という完敗でした。何と戦っているのかは定かではありませんが。

(収録風景)

課長からは「たまたま見ていたけどくらげさん出てこなかったね」との感想をいただいました。次回があればリベンジしたいです。

物理的な意味でのハイリスクな収録だった

今回の番組はNHKとしてもかなりハイリスクだったのではと収録に参加して感じました。

まず、障害者を100人集めてとりまとめること自体がめちゃくちゃ大変そうでしたし、参加できても移動による疲れ、長時間の収録により体調不良や予期せぬ事故が起きる可能性も高かった。

収録当日もディレクターは常に電話で格闘してし、その合間に起きる参加者のトラブル対処に奔走していました。テレビ制作は体力と知力と判断力の勝負ですね・・・。

そういう状態でほぼ100人が3時間半に及んだ収録にほぼ脱落者なしで無事収録されたことは本当に奇跡でした

批判は覚悟の上での制作

ネット上では今回の放送に障害者サイドからも健常者からも「納得いかない」「逆差別」「障害者と健常者の溝を深めるだけ」という批判が数多くネットに投稿されています。

たしかに、ボクからみても「傲慢な物言いすぎるやろ」「それを言ったらアカン、逆差別だ」というシーンはありましたし、どっきりビデオなどの企画は悪趣味だなと収録中も思いました。(アレでもかなり丸く編集していまして、本番中はそれはもうここには書けないくらいに荒れました)

この番組が制作されるきっかけになった鈴木おさむさんは収録直後の記者会見で「これはネットで話題になる」と断言していましたが、当然「いいこと」ばかりではないのは含んでいるはずです。

この番組の目的は「物議をかもす」ことにあったという認識なので、ネガティブな反応だろうと、ネットを賑わしたらな一つの目的は果たせたのではないかと。

総合で放送されたことに意義がある

NHK側としても「こんな番組を作っていいのか、総合で流せるのか」という葛藤はあったようですが、バリバラスタッフの熱意で総合の特番にねじ込むことに成功したようです。

バリバラでコメンテーターを務める玉木さん(脳性麻痺)は収録の最後に「バリバラが放送されても視聴率は低い。総合で放送されることに意味がある」と力説しており、スタジオからは拍手が巻き起こっていました。

バリバラは本当に攻めている番組ですが、それは視聴率が低いから、という事情もあるでしょう。

内容自体もかなり荒いところがありました。掘り下げが物足りないところ、突っ込みきれてないところ、健常者側や障害者を支える家族等の視点の欠如、「目立つ障害者」ばかりにクローズアップされたところ、等々がありました。

しかし、45分という短い時間で精一杯「問題提起」を行い、攻めていくスタンスを維持できたところはあの場にいたものとして大変うれしいものでした。

これははじまりである

なぜ総合で放送されることに意義があるのか。それは多くの人に見られるからです。

障害者に関する問題は色々ありますが「あまり身近な存在と思えない」ということもひとつでしょう。

ですから、今回の番組で障害者もいろいろえぐいことを考えているということが少しでも認知されればと。

しかし、これが単なる一発花火で終わることなく、第二段・三段と制作して、問題作として広まって欲しいですね。

この番組は批判することを含めて。障害者自身も健常者自身もより深く「障害者とは何か」「障害者/健常者と付き合っていけばいいのか」と考えるとっかかりになるのは間違いないと思います。(ここで大事なところは、障害者自身も健常者のことを深く理解する必要があることですが)

ボクは日本の障害者問題がどうなればいいのか、という答えは実は持ち合わせていません。

どうなれば「障害者といわれている人たち」がより生きやすくなるのか、も全体像は描けないですね。

ボク自身がどう生きていくのか、という問いにも答えられないのに、障害者全体の未来、というビックビジョンは壮大すぎます。

しかし、「ここがズレてる健常者」のような番組が何度も放送されて「障害者も健常者と同じように感情があり、えぐいこともずるいことも考えていて、また、悩んでいるし傲慢なところもある」というイメージを少しでも植え付けてくれればいいな、と。

そういうイメージが広まって「なら、支援しなくてもいいよね」となったらなったで、「いや、そこは必要。死ぬから。」というメッセージを打ち出して行ければいいんじゃないかな、と。

どんな流れにも副作用は出ますから、そこは常に修正していかねばなりませぬ。

まとめ

社会が動くときはなにがきっかけになるかはわかりませんし、少しずつ動くことも、急流のように動くこともあります。

この「ここがズレてる健常者」がどのような影響を社会に与えたのか(もしくは与えないのか)を見極めることも難しいですし、そこまで考えてもいられませぬ。

しかし、「何かが変わる予感」がするこの番組に少しですが関われたことはボク自身にも影響を与えずにはおられないでしょう。まだ自覚はないですけど。

まぁ、次回があれば、是非参加して思う存分しゃべってきたいところです。

最後に。この番組に関わった皆様、本当にお疲れ様でした!ありがとうございました!

ま、とりとめもなく思ったことを。では。





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くらげ×寺島ヒロ 発達障害あるある対談
15151372_922612661202917_1424986504_n1 「ボクの彼女は発達障害」のくらげと寺島ヒロが再タッグ! ADHD・難聴のサラリーマン「くらげ」とアスペルガー症候群の漫画家「寺島ヒロ」が発達障害に関するエトセトラを傍若無人に放言しまくる対談集です。 発達障害あるあるネタをイラスト付きでお楽しみください!
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