相模原障害者殺傷事件を乗り越えるために「障害者の顔」を作りたいってお話

こんにちわ。

昨日深夜に家に戻って午前中爆睡していたくらげです。

実家でもかなり寝ていましたが、また別な意味での疲労感があったようです。

自分たちの落ち着ける生活拠点があるのって大切ですね。

相模原障害者殺人事件

さて、帰りの新幹線では「現代思想 2016年10月号 相模原障害者殺傷事件特集号」を読み終えました。

相模原障害者殺傷事件ついては1月1日の記事で「叫び」として書いています。

明けましておめでとうございます。くらげ@地元です。 無事帰省しました。 前回の記事では帰省にあたっての不安な点などを書きましたが、なんと...

今回は全部読み通して考えたことを言葉にしてみる試みです。

なぜ被害者たちはそこにいたのか

死者19人、負傷者26人。戦後日本で単独犯によるものとしては最大級の殺傷事件でした。

この被害者の多さは容疑者の(歪曲された使命感からくる)殺意の異常性を際立たせます。

でも、本当に異常なのはこれだけの障害者がやまゆり園に「閉じ込められていた」ことだ、と複数の論者は指摘します。

地域で自立することが自然ではない?

日本社会においては、障害者は自立して生活できなくて当然、施設に入れることが障害者にとってよいことだ、という空気があります。

ボクも聴覚・発達障害者(ついでにうつ病通院)ですが、(>一応は)自立して嫁と生活している、というと驚かれることもあります。

ただ、そういう自立した生活ができるのは一部の軽度障害者だけで、寝たきりのような重度障害者は一人暮らしなんてできないと決めつけがちです。

でも、最近は重度知的障害者も親亡きあとを見据えて、ヘルパーを利用して自立した一人暮らしを選択する人も増えています。

ですから、障害者だから施設にいる必要は実のところないわけですが、障害者が地域で自立するためには地方自治体の理解と(主に金銭的な)支援が必要です。人手もいります。

これだけでなく障害者の親に対して「障害者でも自立した生活はできますよ」という啓発も不可欠です。障害者の親ですら(ある意味だからこそ)障害があっても自立して生活できることを知らないことがあるからです。

これらの手間暇をかけられる支援者・障害者はそんなに多くない。なので、現状では、重度障害がある場合は「施設に入れる」というのが自然な流れがあるわけです。

しかし、それが果たして障害者にとっての「自然」なのかといえば、聴覚障害が悪化して仕事が続けられなくなって、そのうち身体も駄目になって施設に入る…と自分のことに置き換えてみるとどうにも嫌なものがある。

嫁もまた障害の重さでいえばディケアや施設に入れるくらいなわけですけど、「お遊戯に明け暮れるような生活は嫌だね」と言います。

ですから、やまゆり園は「そこにたくさんの障害者がいた」ということの是非が問われてもよい、という意見には賛成したいところです。

容疑者はなぜ「生きている価値はない」と思ったのか

また、介護士として働いていた容疑者はそこにいる障害者の実態を見て「生きている価値はない」と価値観を歪めていったそうです。この「生きている価値がない」という思想に対してネットでは共感する人が多かった。

しかし、障害者の自立支援をしている寄稿者によれば施設にいることで「人間の価値を失う」ことがある。自立支援が整っていればこのような事件は起きようがないし、「生きている価値がない障害者」は激減するのだ、と喝破しています。

ボクができること

ボクも嫁も時代が違えば施設に入ったり、家からほとんど出ない生活をしているくらいには障害は重い。今の生活を送れることは障害者・支援者の先輩方の尽力であり、社会が変わっている証拠でしょう。

ならば、この事件が起きないようにボクは何ができるのか?それは「障害者として生きていくこと」を発信していくこと。

どういうことか。それは「障害者としての自分の声を通して障害者に顔を付けていく作業です。

子供の頃に障害者がクラスにいて迷惑だった、だから障害者は価値がない、閉じ込めておけ、障害者と健常者は関わらない方が良いのだ、という人がいます。

でも、それは障害者という「アイコン」しかみてないのではないでしょうか。あなたと接する障害者一人一人に「顔」ができたらどうでしょうか。

その「顔」が思い浮かぶようになってから「差別するかどうか」を決めても遅くないのではないでしょうか。

ボクはちょっとは文章が書くのが好き、という趣味があります。この趣味をもって「障害者に顔を与える」作業を進めていければいいな、と思います。

もちろん、ボク一人の顔では足りない。少しずつ、他に人たちの「顔」も作っていきたい。具体的にはいろんな障害のある人にインタビューしてブログ記事にするとかですかねー。それが今年のボクのブログの進む方向性かな、少し道が見えてきました。

あと、また本を出版できるように頑張ってもいいのかなー。なー。

ま、焦らずじっくりやっていきます。

では。





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くらげ×寺島ヒロ 発達障害あるある対談
15151372_922612661202917_1424986504_n1 「ボクの彼女は発達障害」のくらげと寺島ヒロが再タッグ! ADHD・難聴のサラリーマン「くらげ」とアスペルガー症候群の漫画家「寺島ヒロ」が発達障害に関するエトセトラを傍若無人に放言しまくる対談集です。 発達障害あるあるネタをイラスト付きでお楽しみください!
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