こんばんわ。くらげです。
デフリンピックが話題に
Yahoo!リアルタイム検索の「話題なう」を眺めていたらトレンドワードに「デフリンピック」が浮上していました。
調べてみると、本日(6日)の参議院予算委員で薬師寺道代議員が安倍首相にデフリンピック日本代表選手団に対する応援を求め、安倍首相が手話を交えて激励してたんですね。そのニュースが軽くバズっていた感じです。
薬師寺みちよ事務所です。
本日の薬師寺みちよの質疑が、産経ニュースに取り上げられました。
安倍晋三首相、手話交え答弁 障害者スポーツ大会「デフリンピック」日本選手団への応援呼びかけ「よろしく」https://t.co/QSbLClQyXs
— 前参議院議員 薬師寺みちよ (@minna_yakushiji) March 6, 2017
首相 デフリンピックで日本選手の活躍に期待 #nhk_news https://t.co/yQwkuCcCwa
— NHKニュース (@nhk_news) March 6, 2017
デフリンピックとは聴覚障害者の国際スポーツ大会です。デフ(ろう)のオリンピックで「デフリンピック」なんですね。104カ国の聴覚障害者が、夏は3000人前後、冬は300人以上の選手が参加し、夏は陸上や空手、テコンドー、レスリング、射撃など20競技、冬はスキーやスノーボードなど5競技が行われます。
今回の参議院での質疑は今年7月にトルコで行われるデフリンピックの激励と啓発を兼ねたものみたいです。薬師寺議員は以前も参議院で「日本でデフリンピック開催を!」という質問も行っており、日本におけるデフリンピックの啓発にかなり貢献されてる模様。
実際、今回の質疑でデフリンピックの存在自体を初めて知ったというツイートも多く、狙い通りの効果は上げたんじゃないでしょうか。
ボクにとってのデフリンピック
で、一応はデフなくらげさんですが、デフリンピックに興味はまったくございません。運動というものはボクを嫌いなようでして、体格だけは良いのに運動神経がミジンコのほどにも存在しておりませぬ。
しかも、ボクの聴覚障害の友人も全員インドア系で運動に縁がないのばかりです。どこにデフリンピックに参加するろう者がいるのかさっぱりわからないのです。今年開催されるというのも先ほど思い出したくらいです。
ろう学校出身の聴覚障害者ですらそんくらいの認識のがいるくらいなので、世間一般ではそりゃ知られてないよな、と。
マイナーなもんですから、資金不足であえいでいるパラリンピックどころじゃないくらいにスポンサーがつきません。というか、スポンサーを募っているんですかね。日本財団が啓発支援を行ってるようですが、他のケースはちょっとわかりませんね。ほぼ全員、高額な遠征費を負担して参加しているんじゃないでしょうか?
ここまでマイナーなら五輪と並ぶ知名度があるパラリンピックに統合すればと思いますよね。
デフリンピックはそろそろパラリンピックに合流しないと障害者スポーツからおいていかれる気配する気がする
— 青藤 (@m_aofuji) February 19, 2017
ところが、当初は国際ろう者スポーツ委員会はパラリンピック委員会に参加していたのですが、1995年に脱会しているためろう者はパラリンピックに参加できないんですよね。それに至った経緯はよくわからないのですが。(なお、デフリンピック自体はパラリンピックより古いです)
健常者にとってよくわからないであろうデフリンピックは聴覚障害者にとっても謎が多い、ということを当事者よりお伝えいたしました。
今日はこれくらいで。でわ。
2017/03/17追記
調べてみるとろう学校の後輩や先輩が数人出場していますが、デフリンピックに参加するために仕事をやめた、というケースもあると聞いて驚いています。スポンサーどころの話じゃないですね。