こんばんは。くらげです。
発達障害の過敏について
NHK「おはよう日本」で発達障害の偏食が放送されたのを機に、「発達障害と過敏」がボクの周囲でかなり盛り上がっています。これまで「自分の問題と思わなかった」というか、これが普通だから問題に感じなかったんですが、過敏が自分を心身蝕んでいることに大人になって気づいた人も多いですね。
そんな中、友人の気鋭ライターである宇樹さんが自分の過敏について細かく解説した素晴らしい記事を公開しました。ボクの知り得る限りでは発達障害の過敏の代表的なところをほとんど網羅してるんじゃないかな、というくらいには様々な問題が掲載されています。
「発達障害からくる過敏ってどんなのだろう」と疑問に思ったらとりあえず宇樹さんのブログを読んでみることをおすすめしますよ。
なごみの家
さて、本日は代休を取って江戸川区の「なごみの家」という施設に行って参りました。なごみの家とは江戸川区社会福祉協議会が運営する「まちの福祉拠点」です。事業内容は「福祉なんでも相談」「誰でも集える公共の場」「地域のネットワークづくり」で、現在、江戸川区内の4カ所に設置されています。
さて、なんのためにそんな謎の施設に行ってきたかというと、「見守りキーホルダー」に登録するためです。
見守りキーホルダー
見守りキーホルダーとは区内の65歳以上・または障害者手帳を持っている申請者にナンバーを振り当てて配布するキーホルダーです。
緊急搬送や保護されたときにそのキーホルダーを持っていれば、なごみの家に消防署や警察から連絡が行き、登録してある「住所・氏名・生年月日・かかりつけ医」などの情報を提供する仕組みで今年4月から提供されているサービスです。
必要性はけっこうある
あおは精神的にパニックになると意識が飛んで行方不明になることが時々あります。最近は滅多に起きなくなりましたが、真冬に何も持たずに4キロ離れたところまで行ってた、ということもありましたね。
そういうわけで、事故や事件になったり行方不明になったときに手がかりになる情報は多ければ多いほど良いということで、こういうサービスがあると区報があると知った直後にあおが登録に行ったんですね。「けっこう面白かったからおまえも行ってこい」と。
ボクは頭に機械を埋め込んでいるのでMRIが使えませんが、事故などで意識をなくして搬送されると面倒なことになる可能性があります。財布にMRI禁忌というカードを入れてはいるのですが、これもまた情報提供の機会が多かろうということで、代休を潰して登録に行ったわけです。
なごみの家と地域包括ケア
地域の人が作っていく「福祉」
で、登録自体はすぐに終わったのですが、こういう施設はどういうものなのか気になって質問してみると、職員の方は「なごみの家は地域の人が作っていくものだと思っているんです」とおっしゃっておりました。
先にも書きましたが、なごみの家は地域の福祉ネットワーク拠点として機能させるものです。これまでの福祉はどちらかといえば障害者を「隔離して保護する」ことが中心でしたが、最近は障害者・老人を地域でサポートして隣人として暮らす「地域包括ケア」にシフトしつつあるんです。
トップダウンではうまくいかない
しかし、地域支援とはトップダウンでうまくいくものではないです。地域に住む要支援者のニーズも違いますし、地域自体の特色というものもあります。そのようなものは地域住民が拠点に声を届けなければ反映しようがありません。そういう意味でなごみの家はそういうセンサーの機能も持つ尖兵の感じを受けましたね。
色々とお話しましたが、「誰でも入ってこれる場所」を目指して福祉の範疇の意味だけでなく「コミュニティの再構築」のようなビジョンがあるようでしてなかなか興味深かったです。実際、1時間ほどいましたが高齢者の方が何人も入れかわり立ち替わりおしゃべりしていましたし、障害児や貧困のお子さんの勉強を見る時間もあるそうです。
地域に根づく
ボク自身、いろいろネットでは動いていますが、コミュニティにリアル的なつながりというとほとんど無いです。最近は「江戸川区に永住すっかなー」と覚悟を決めつつあるのですが、「地域コミュニティといってもどこがあるのかね」と悩んでいた矢先なのでなごみの家のようなところがあるのを知れたのは良かったですね。今後、更に拠点を増やしていくそうで、ボクの住む地域にも来年4月あたりにできるかも、という話でした。
こういう拠点が更に増えて有機的に繋がれると、昨日も話した「要支援者」の掘り起こしや気づきが増えるのかなぁ、とも期待しますね。ボク自身がここでなにかやる、というのは当面無いでしょうけど地域のネットワークに少しづつ絡んでいきたいですね。なにかボクなりに出来ることがあるかもしないですし。
というところで、今日はこれくらいで。では。