こんばんわ。くらげです。
対談を配信しました。
毎週恒例ですが、今週の「くらげ×寺島ヒロ 発達障害あるある対談」を配信しました。
最近は発達障害の過敏にフォーカスが当たっていますが、過敏の「いいところ」はあるのかないのか!?というお話です。
1話200円、毎週更新で月額500円となっておりますので、是非継続加入してくださいませ…。
聞こえが良くなって困っています
どうにも最近、聞こえが良くなってきている疑惑があります。明らかに以前と比べて長時間人工内耳や補聴器をつけていても平気になりましたし、聞こえるレンジも広くなっている気がします。
これはこれで便利ではあるのですが聴覚障害としてはアイデンティティが揺らぎますね。
ボクは進行性難聴なので人工内耳の手術を受ける前は「いつ全然耳が聞こえなくなるか」ってのがあって「まぁ、それはそれでしゃあないしいいかなぁ」くらいだったのがいつの間にやら「聞こえるようになって困る」と逆転するのはなかなか面白くあります。
ボクの聞こえる=普通の人の聞こえない
聴こえるとは言っても
まぁ、聞こえるようになっていると言っても裸耳での聞こえは相変わらずまったく聞こえませんし、補聴器機をフル活用しても普通の人の「聞こえにくい」レベル。聞き返しはまぁ当たり前だし聞き取れない2割でクリティカルなミスをやらかすので厄介です。
更にはずっと補聴器機をつけていると体力と精神力を消耗して吐き気目まい耳鳴りとかけっこう酷いことになります。
一人で出来る仕事が多い日ならいいんですが、周囲とコミュニケーションを取って仕事をすることが多い日は帰りにへばったりイライラしていることがあります。
聞こえるのは特殊魔法
RPGでいうと、ボクの「聞こえる」は特殊魔法です。
使えば使うほどMPもHPもガンガン消費していくので平時の使用はけっこう厳しいものがありますが、それでもまわしていかないとゲームオーバーってつらさがありますね。
まぁ、最近は精神的に回復してきたのでMPがめっちゃ上がっててなんとかなってますけど、根本的に「聞こえることはキツいこと」という現状は変わらないわけですよ。
聞こえてても誰も褒めない
ギャップが増える
でも、こういう「聞こえることが辛い状態で聞いてる」って誰も褒めてくれないんですね。
むしろ聞くことを頑張れば頑張るほど周囲は「聞こえていること」を当然視していくので自分の内部の努力と周囲の「当然」の間にギャップが生じていく。で、いつか努力では追いつかなくなって心がぽっきり折れることもあるわけですよ。
とはいえ、「聞こえない」ことをPRしすぎると次は誰も話しかけてこなくなるわけでして「聞こえる」ことと「聞こえないこと」のバランスを取るのはかくも難しい。
不可能ではないけども
ただ、こういうバランスの取り方は「難しい」だけで不可能ではないのですよ。
くらげさんもいい加減学習してくるので、「最近周囲がボクを聞こえる人扱いしているな」となったら仕事で補聴器機を使わない時間を長くし(実際疲れますし)、「聞こえないアピール」をします。逆に「あ、めんどくさがって話しかけてこないモードだ」となるとこちらから話しかけます。
障害をずるく生きていく
障害に自覚的になるとは、障害をいかに「悪用するか」の知恵をつけることも含みます。
障害に対して真っ向に「努力」でぶつかるとぐしゃっと潰れますので「障害者であること」と「できることもある」ということのバランスをうまく取っていくのがそこそこ生きていく秘訣です。
まぁ、そういう「知恵」を身につけるためには試行錯誤と痛い思いが必要なわけですけども、くそまじめに壁に突進するよりは遙かにマシじゃないかなと。
障害者を快適にやろうと思ったら真面目ではいけません。ずるくなりましょう。
どうずるくなるかは自分で適度なところを考えるしかないんですけども。
踏ん張りましょう
さて、今日はこれくらいで。皆さん、こすっからく踏ん張っていきましょう。でわ。