祝!300記事!
こんばんわ。くらげです。
なんとこのブログの連載300回目でございます!思えば本当に遠くに来たものですね。この場を借りてお礼申し上げます。これからも頑張って更新していきたいと思いますので、よろしくお願いいたします!
VALU優待対談第4回目
さて、VALU優待特別対談も第4回目です。今回もまたすごい人がおいでなさったのでご期待ください!
過去記事はこちらから!
なお、この対談はVALUで支援頂いた方なら誰でも申込可能ですので、VALUの購入をご検討いただければ幸いです。
登場人物
くらげ
33歳のただのサラリーマン。本ブログ「世界はことばでできている」運営者。自著2冊あり。聴覚障害と発達障害持ち。なんとか生きてる地味な人。
川辺 友之
1971年 大阪市生まれ
1990年 大阪星光学院高校卒業
1994年 慶応義塾大学経済学部卒業
創業65年の紳士服アパレル会社3代目。
2001年に大手得意先が倒産し、連鎖倒産の危機に陥ったが、リストラとインターネット活用のイノベーションで会社を再生させた。
2007年から、地元の中小企業経営者を集めての勉強会を開始し、現在は「まちカレッジ」として月1~2回、新しいネット技術の勉強会を主宰している。その中で、クラウドファンディングと出会い、新ブランド「武将スーツ」を開発した。第一弾の「真田幸村スーツ」は全国のファンから約250万円の開発資金を集める。自らクラウドファンディングに挑戦した経験を基に、現在はFAAVO大阪というクラウドファンディングのプラットフォームの運営をし、地元の中小企業さんのコンサルティングもしている。
ボクごときがインタビュアーでいいんですか!?
〔く〕 はじめまして。今回はよろしくお願いいたします。
〔川〕 川辺友之と申します。先日、赤鬼の廣田さんとVALU交流会で出会い、くらげさんとの対談を読ませていたただいたらステキだと思い、VALUを買わせていただきました。よろしくお願いいたします。
〔く〕 VALUの購入、本当にありがとうございます。必死にいい記事作ります!さて、まずは川辺さんの自己紹介からお願いできますでしょうか。
〔川〕 大阪谷町縫製工場3代目です。また、地域密着型クラウドファンディングFAAVO大阪代表でもあります。さらにクラウドファンディングプロデュース協会理事長をしています。
〔く〕 ちょっと待って!軽くググっただけで川辺さんの記事たくさん出てくるじゃないですか!しかも産経新聞(関西版)で連載記事掲載されてますし!ボクごときがインタビュアーでいいんですか!?しかも肩書凄いし!
〔川〕 あらゆる方向性からあらゆる方に私や私の活動を知ってもらいたいんですよ!ネットの可能性は無限なのです!
〔く〕 クラウドファンディングのプロが言うと説得力が全く違いますわ・・・。では、素直に話を進めさせていただきますが、縫製工場ではどのようなものを製造しているんですか?
真田幸村スーツ!?
〔川〕 主にフォーマルスーツです。のだめカンタービレの燕尾服はうちのなんです!
〔く〕 へー、そうなんですか!すごーい(棒)
〔川〕 それと最近力を入れているのは武将スーツです。
〔く〕 武将・・・スーツ!?
〔川〕 ええ、甲冑もスーツも戦う男が身に纏うものです。そのスピリッツに違いはありません。その第一弾として真田幸村スーツを開発しました!
〔く〕 真田幸村スーツ!?えええええええええええええ!?ください!今すぐください!
〔川〕 くらげさん、真田幸村好きなんですか?
〔く〕 池波正太郎の真田太平記を全巻読破し、昨年の大河ドラマ「真田丸」は一話欠かさずリアルタイムで見たくらいには!
〔川〕 オーダーメイドで79800円からとなっております。ご検討ください。
〔く〕 あ、無理だ。
〔川〕 あきらめるの早いですね!
〔く〕 いや、色々見せていただいておりますが、真田丸スーツ、尋常じゃなくかっこいいですね。これでフルオーダーならその値段でもかなり安い部類ですね。しかも、生地から縫製まで国内製となるとむしろ元を取れてるのかと心配になります。
こだわり・誇り・世界観
〔川〕 かなりカツカツです(笑)特に今は多くの若い職人を育てている時期で製造可能数が少なく苦しい時期です。ですが、老舗の縫製工場としてはここで大阪谷町の縫製業の火を絶やすわけには行きません。そのためにクラウドファンディングで資金を集めて新しいスーツを開発しているんです。
〔く〕 ネーミングだけ聞くと単なる痛スーツですが、細かいこだわりのデザインに歴史好きとしては凄くニヤッとします。また、メタ的ですが、縫製工場と真田幸村が散った地が目と鼻の先だとか大坂夏の陣400周年記念のプロジェクトだとかという背景もありますね。それにかって盛んだった大阪縫製業界の復活の期待を背負っておるとか、すごい世界観を感じるわけですよ。
〔川〕 ありがとうございます!そう言ってもらえるとうれしいです。ご当地素材や伝統工芸品や伝説などをふんだんに盛り込んでいます。
〔く〕 普通、ネタスーツというとどこかお遊びというかインパクト勝負ですよね。スーツの質自体は問われなくて。ですが、このスーツは本当に甘えが全くなくてほんと武士のような真剣さがあります。
〔川〕 そうなんですよ、歴史のある縫製工場なんで、しっかりとした品質をアピールしたかったんです。「コスプレと違うで!」と他のメーカーと差別化をしたかったです。
武将スーツとクラウドファディング
〔く〕 そのもくろみは達成していますよね・・・。本気で欲しいのでスーツ貯金をするかpolcaで資金集めをしましょうか・・・。しかし、こういうスーツとクラウドファンディングはどう結びつくのでしょうか?
【追記】実際にpolca開いちゃいました
〔川〕 真田幸村スーツは、大阪で行われたクラウドファンディングのセミナーで「痛スーツプロジェクト」を拝見したことが始まりでした。2013年の夏頃ですね。家入さん(※クラウドファンディング企業の社長)と出会ったこともあり、自分もクラウドファンディングにチャレンジしたいと思っていました。
〔く〕 それで家入さんの「CAMPFIRE」でプロジェクトを開始したんですね?
〔川〕 いえ、地域密着型のクラウドファンディングのFAAVOっていうのがあると勉強会の仲間が教えてくれたので、仲間を募ってFAAVO大阪を立ち上げました!
〔く〕 え、クラウドファンディングをする組織を立ち上げちゃったんですか?
〔川〕 はい、そのときはまだ武将スーツの企画までは進んでなかったので、なにか面白い案件が出来ないかと動いておりましたら、当時の天王寺区長の水谷さんがですね、「ちょうど大坂夏の陣400周年で天王寺では真田幸村を使って町おこしをしています。紳士服のメーカーなんやったら真田幸村スーツを作れませんか」とおっしゃる。これが誕生秘話なんです。
〔く〕 水谷さん、聞いたことあります。元NHKで29歳で区長に就任されたんですね。橋下元市長の唯一の成功例と言われてるとか(笑)たしか、VALUもやっていましたね。
〔川〕 そうです。VALUでもかなり活躍されてるようで。天王寺区長をやめられてからなり飛んでますわ(笑)それでクラウドファンディングを開始したら盛り上がって目標金額をクリアして開発にも成功したんです。その成功を足がかりに、武将スーツシリーズとして「織田信長」「北上氏康」「島津義弘」などを開発。第6弾として上杉謙信スーツのクラウドファンディングも成功しました!
クラウドファディングの利点は?
〔く〕 もう何も言うことがないんですけど(笑)しかし、こういう素晴らしいスーツを開発するって銀行頼みだとなかなか実現できないと思うんですよ。
〔川〕 まさにそこがクラウドファンディングのいいところです。私が実感したよい点は「受注生産が出来る・在庫が残らない」「宣伝効果が素晴らしい」「クラウドファンディングをきっかけに新聞やラジオ・テレビに出ることが出来る」などですね。
〔く〕 最後のは川辺さんのキャラクターじゃないかと思いますけど(笑)でもまぁ、ネットの宣伝効果って凄いですよね。
〔川〕 くらげさんもなにかクラウドファンディングの経験がおありですか?
〔く〕 ボクはクラウドファンディングの経験は無いのですが、自著「ボクの彼女は発達障害」を売るときにネットで宣伝しまくりましたね。本自体も関わってくれた皆様のおかげで大変よいものになっているのですが、やはり知られないことには売れないので必死にSNSで宣伝したり、インフルエンサーに取り上げてもらうようにお願いしたり、と頑張りました。それで発達障害の本というニッチなジャンルの中でシリーズ計2万部超え、3巻の企画もあるという実績につながりました。
〔川〕 それは素晴らしいです。なかなかそこまでネット広報を使いこなせている人はいませんよ。
VALUで目指すのは若者がチャレンジしやすい世の中
〔く〕 ありがとうございます。ただ、クラウドファンディングにしろネット広報活動にしろやはり「いいもの」がないと次に続かないわけです。その辺を誤解した人たちが大きなビジョンだけを語って出資を募って爆死したりしているわけですが。その中で第6弾までプロジェクトを成功させている川辺さんの力は凄いな、と。さて、最後に川辺さんのVALUに対するビジョンなどをお聞きしたいです。
〔川〕 VALUはクラウドファンディングに似ていて面白いです!もっとルールも整備されて安心に使えるようになって一般の人も使い始めたら大勢のユーザーが使い始めるでしょう。10万人、30万人、50万人とユーザーが増えていって、皆が応援し合える環境になれば、夢があってもお金のない今の若者がチャレンジしやすい世の中になるでしょう。私はVALUを使って成功事例を多く紹介していきたいと思っています。そして「VALUをこう使えばいいんだよ」と多くの人に言えるように今後も頑張っていきたいです!
〔く〕 なんかこう、今の社会にはやりたいことをストレートに話すのは恥ずかしいことだ、という風潮があるように感じます。そういう空気を変える力がVALUにはあるかもしれませんね。さて、本日は本当にありがとうございました!
〔川〕 ありがとうございました!くらげさんも頑張ってくださいね!期待しています!