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日々是くらげ309日目「『手話歌』で鎮魂の祈りをする」という話

2023年3月11日(金)晴れ 20℃/10℃ 体重 120.4kg 体脂肪率 40.2%

「手話歌」で鎮魂の祈りをする

昨夜はいろいろやっていたら寝たのが6時。もはや昼夜逆転もいいところである。その割に作業をはかどらないので何とかしたいのだが。

本日は予定がなかったので16時までぶっ通しで寝ていて起きた時にはさすがに驚いた。東日本大震災の黙祷の時間をスルーしちゃったのを東北出身者としてはちょっと悔やむ。喫茶店に移動して17時から21時まで仕事をする。充分以上に寝たから結構集中して作業ができた。睡眠不足は仕事の敵である。

作業中に「震災の日だから何か慰霊に関することができないか」などと考えていたら、震災復興応援歌である「花は咲く」を手話で表現することは多分自分しかできないのではと思ったので、昨夜の「夜空ノムコウ」に続いて「花は咲く」の動画を作成。さすがに全部の流れを考える時間はなかったので最後の部分のサビだけを撮影して編集することにする。昨日の反省を生かして撮る場所とかライトの位置とかいろいろ工夫できたので良かったが、肝心の手話で歌うことが大変難しく2分も取れたかのために1時間以上かかってしまった。撮影して確認して「ここの手話は何か違うな」と悩みながら撮影する。あまり満足はしていないが編集の時間も考えるとこの辺が限界かなというところで切り上げて、MacBook のiMovieにて編集。タイミングを合わすのがほんと大変だけど、それさえ成功すれば比較的サクサク編集できるので iMovie はすごい。撮影開始から編集まで2時間くらいで終了してTwitter とYouTube に投稿する。

何度か書いているけど、2011年の6月に復興ボランティアで宮城県石巻市の港の方に行ったことがある。泥だらけの家を洗い落とす作業を担当したが、6人で三日間かかってやっと一軒家の軒下に溜まったヘドロを半分かきだせたかどうか、という程度で本当に無力さがあった。また、とにかく異臭がずっとしているのと、ご飯を食べようとすると無数のハエがたかってきたことを覚えている。東北でも6月になると日中は暑くじめじめ湿気っていて、あの中でずっと作業を続けている会社の方々や自衛隊・警察・消防などの皆様は本当にした凄まじい環境で戦い続けていることに自然に頭が落ちた。

その中で最も印象的だったのが道の端っこに泥だらけのゴリラのぬいぐるみが転がっていたことだ。その持ち主が何歳でどうなったかも分からない。でも、そのゴリラのぬいぐるみは自分が子供の頃に遊んでいたぬいぐるみそっくりで、被災地の非現実的さの中でそこだけなにか「日常」があった気配が濃厚に残されていて、「そこに当たり前にあった日常が一瞬で破壊された痛み」の一端を理解した気がして、思わず涙が溢れてしまった。

そのぬいぐるみはおそらくそれからすぐに捨てられたに違いないし、被災した街も大きく変わっているであろう。だけども、今回の手話歌をつくるにあたってはずっとその「ゴリラのぬいぐるみ」が脳裏に浮かんでいた。あまりにも大きい震災という悲劇を捉えるにはあまりにも小さいぬいぐるみなのだけども、人は「大きすぎるもの」は捉えきれないことがある。自分にとっての「被災地の原風景」というのはそのぬいぐるみなのだろうし、それが「一瞬で奪われた日常」の象徴でもある。あの震災から12年が経った。あのぬいぐるみの持ち主が生きているとした、今何歳だろうか。ちゃんと日常を取り戻すことができただろうか。

私は歌がほとんど歌えず、被災地に花が咲くようなイメージを歌い上げることができない。でも、手話でなら少しは私が願う「花」を表現することができる。あのぬいぐるみが転がっていた泥にまみれた道端に、一輪の花が美しく咲いていることを心の底から願って、私の今年の鎮魂の祈りとする。

本日の振り返り

6時就寝16時起床。でかけて17時から21時まで仕事。帰宅して23時半まで動画作成。発芽玄米を鍋で炊きながらCOOPの材料セットで届いた芋煮をつくり、おまかせ野菜セットに入っていたセロリと菜の花はおひたしにする。「大奥」の裁再放送を見ながらご飯を食べ、もう一仕事してシャワーをして今に至る。

本日の食事

・朝:なし 昼:松屋で台湾風牛丼 夜:ミニ芋煮・おひたし・発芽玄米 おやつ:クロワッサン

本日の運動

・ラジオ体操、駅前まで散歩

本日の勉強

・特になし

読書メモ

・『xDiversityという可能性の挑戦』

明日への申し送り

・noteを作る

くらげ

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