掌編

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【コラム】影響力という匂い。あるいは可能性を潰す香水について。

ここのところ、なんとか読書をする暇と精神的な余裕が出てきたので、数冊Kindleで本を購入した。その中に最近流行りの自己啓発系の本もある。 意外かもしれないが、私は自己啓発系は結構好きだ。読んでるだけで頭が良くなる気がするし、3日間は影響さ...
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なんやかんや言って書くのが好きなので電子文芸誌に投稿したりしてますよ!ってお話

超短編小説の勉強してます こんばんは。くらげです。 週刊キャプロア出版に参加してます 実は、というほどでもないのですが、ここ1年ほど、すでに廃れたと一般的には思われている(そして実際に寂れている)ファインテックベンチャー「VALU」発の企画...
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【掌編】夕焼けの境目

幻痛というものがある。事故で手足を欠損した人が無いはずの箇所が本当に怪我をしたときと寸分変わらぬ痛みが走るというものだ。 私は綺麗な夕焼けを見るたびに幻の匂いを感じる。夕暮れの匂いではなく、まさしく夕焼けの匂いなのだ。幻痛が「まことの痛み」...
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【掌編】季節の隙間に落っこちた夜に

今晩は月が奇妙に綺麗です。 澄んで凜とした黒色の中を、煌めかんばかりの月光を浴びた綿雲が轟轟とした風に運ばれています。 重さのある風が駆け抜け、昼間の夏のような暑さも、梅雨空の湿気も嘘のように吹き飛ばし、ぽっかりと季節の隙間に落っこちた夜。...