補聴器の故障から考える障害者が生きるための役所活用術というお話

こんばんわ。くらげです。

note更新しました

今週のnoteを更新しました。


くらげ×寺島ヒロ 発達障害あるある対談 第40回 反省するのは誰のため!?発達障害者の反省のしかたって普通の人と違いがあるの!?ってお話

反省とは何のためにするのか、という問いかけでもあります。読んでいただけると嬉しいです。

障害者として生きるコスト

補聴器壊れました

昨日、突然に補聴器の挙動がおかしくなり、近所の補聴器屋に駆け込んだところ「原因わかりませんから工場送りですね」となりました。

代替機を貸してもらいましたが、代替機を破損したりなくしたりしたら○万円弁償してね♡という契約書にサインしましたので、慎重に扱います。あと、補聴器の修理代に今から怯えています。

当たり前ですが、障害者をやっていると余計なカネがかかります。最近、カネカネばっかり言っていますが、ボクの懐具合が給料日前で貧相なのと関係しています。たぶん。

余計なコストが痛い

ボクの場合、健康な人と比べて「メガネ」「補聴器」「人工内耳」「精神系のお薬」が余計に必要です。

メガネはともかく、補聴器は片耳で10万、人工内耳は70万円(本体価格)、精神系のお薬は月○万円かかります。

そんなに全額自己負担できねぇよ!ということで障害者自立支援サービスとか医療保険とかを使いまくってなんとか負担できる範囲に納めていますが、月にどれくらい障害に関することでかかっているか考えるとあんまり考えたくないですね。

谷間の障害者

障害者ではない障害者

それでもボクは障害者手帳があるので受けられるサービスは多いので恵まれているんですね。大変なのは障害者に認定されない困ったことを抱えている場合です。

いわゆる「隙間の障害者」とか「谷間の障害者」ですが、この数は障害者手帳取得した障害者の数倍になる、と言われています。

このような状態だと行政の支援は非常に届きにくい。ないわけではないですが、法的に障害者とみなされないため、障害者向けの支援はほとんど使えません。また、手帳を取得しても等級が低く、充分な支援が受けられずに経済的に貧窮する、ということは珍しくありません。

聴覚障害の場合

日本の障害者認定基準は非常に厳しいことで知られています。例えば聴覚障害の場合は「両耳」が60デシベル以上悪く無いと申請できません。WHO(世界保健機関)では41デシベル以上で補聴器使用を推奨していますので、その基準から考えるとかなり厳しいものがあります。

手帳があるとないでは補聴器を買うにも10倍以上自己負担が変わりますから、手帳取得のメリットはとても多いですね。

他の障害では

他の障害についても似たような傾向があって、特に難病は基準が厳しすぎて大変だそうです。それについてはこのブログに詳しいですけど。
https://megrace.com/1860

生活保護も念頭に

徐々に障害者の範囲は広がっていますが、まだまだ「困っている人」の数に対して足りているか、というとまだまだです。しかし、社会保障費も高齢者社会の進行にともなって増大しており、障害者に対する保障も圧迫されています。

じゃ、支援がなくて経済的に困ってる人はどうしたらいいのか、っていうと、生活保護を受けられるように全力尽くす、という方法もあるんですよね。ボクの知り合いでも、このような隙間の障害者で生活保護を受けている人は何人もいます。余力あるうちに生活保護を受けられるように申請することも「生きるテクニック」としてあるということは覚えておいたほうがいい智慧ですね。

本当に余裕が無いと生活保護すら受けられず、家族や親族の金を食い潰すしかなくなって、大変になる人が増えるということもあります。そういう面からも行政の支援を受けるのは大切ですし、支援を「受けさせる」のも大切ことですね、はい。

隙間を生きるテクニック

救われ方を知ること

この状態がいいとはまったく思っていなくて、障害者支援、とりわけ就労支援の拡充を求めたいですし、障害者の範囲を拡大していってもらいたいのですが。まぁ、どこまでいっても「隙間」はできるもんですから、「支援を差し伸べる手」と「支援を求める手」の両方が長くないとなぁ、と思うことはあります。救われる方法を知らない人は救えないのですよ。

これ、自分に関係ない話と思う人も多いでしょうけど、家族や親族が急に事故や病気で障害者になり、支援を受けられなくて親戚として揉める、ということはザラにある話です。ですから、普段から「いざとなったらいかに行政に助けてもらうか」という知識はあったほうが絶対にいいです。

普段から役所に意識を

これは別に障害者だけの話ではなく、急に稼ぎ頭が死んだとか、親がボケたとか、急に死んだけど葬式代がないとか、そういう時にも使えるテクニックなので、困ったときに市役所のどこにいけばどういう支援が受けられるか、ざっと知っておいてください。これ、絶対損しませんから。こういうテクニックを駆使してなんとか自立して生きているボクがいうから間違いありません。

ま、皆さん生き延びましょう。では。

くらげ

Share
Published by
くらげ

This website uses cookies.