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障害学生の現状と展望を文科省の資料からグダグダに解説していくよ!その1ってお話

こんばんは。くらげです。

「障害のある学生の修学支援に関する検討会(平成28年度)第二次まとめ」

「障害のある学生の修学支援に関する検討会(平成28年度)第二次まとめ」が文部科学省から公表されていましたね。

この資料は文部科学省が有識者を集めて開催した「障害のある学生の就学支援に関する検討会」の議論をまとめ、現在の障害学生支援の状況及び今後の展望を述べたものです。日本の大学等における障害学生支援はほぼこのとりまとめにそって動いていくであろうという、日本の障害学生支援に興味のある人には不可欠な資料だったりします。

障害学生増えてます

10年で4倍

在野の障害学生支援趣味者(恐らく日本で一人)であるボクもさっそくダウンロードしましたよ、と。土日でがっつり読み込む予定なのですが、ざっと見た感じだと「障害学生が増えたなぁ」というのと支援者の育成が追いついてない、ということですね。

障害学生数というのは日本学生支援機構の調査で明らかになった「大学の把握してる」障害のある学生数のことです。この数値は平成17年度の5,444人から平成27年度の21,721人となんと10年で4倍にもなっているのですね。

障害学生がいないほうが少数派

で、以前も書きましたが、この10年間で障害学生を取り巻く環境は大きく変わりました。ボクが学生の頃は「障害者が大学に行って意味があるの?」みたいなことを平然と言われましたが、いまでは2万超ですよ。さらに学校で見ていくと障害のある学生がいない大学は20%くらいです。いない大学の方が珍しい。もうそういう時代なんですね。

こんばんわ。あおが珍しくハイテンションで帰ってきて「これ、明日の朝まで眠れなくて明け方に頭ガンガンぶつけるパターンだ」と戦々恐々しているくら...

ソフトウエアの問題

増えている障害は?

なんで障害学生がここまで増えているかというと発達障害・精神障害の学生が急増しているからですね。逆に聴覚障害・視覚障害の学生はさほど増えていません。つまり、現在問題になっている障害学生支援というのも発達障害や精神障害なわけです。

どちらも「建物の支援」というより「ソフトの面での支援」が重要な障害です。これまでは日本の障害者支援は建物のバリアフリーをはじめとするハードウェアの整備が中心でした。大学も同じでバリアフリー対策を(充分ではないとはいえ)しているところが90%を超えていた資料を読んだことがあります。一方でソフトウェアの面での支援はハード面に比べると一歩も二歩も遅れているのは間違いないところです。

金でどうにかならない部分

二次まとめの「はじめに」にも書いてありますが、障害学生を支援するリソース、とくに人的なものについては大学の現場において著しく不足していて、その中で現場が支援する判断をどうするかの基準はぜんぜん定まっていません。ここはやはりソフトウェア的な部分であって、金をかければどうにかなるわけではないです。

二次まとめでは「全大学教職員に障害学生の啓発を行う必要がある」みたいなことも書いていますが、ほんとこういう取り組みが進まないと各大学が障害学生絡みの様々な問題がでかねんくらいには瀬戸際なんですよね・・・。

というわけで、これから数回に分けて適障害学生支援の現状と展望を適当にわかりやすく解説していきますよ!

では、今日はこれくらいで!質問あれば受け付けます!

くらげ

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