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日々是くらげ 179日目「 音声入力を活用することで ADHD の対応をしている」という話

忘れ物をとてもしやすい

私は結構ADHD がひどいので、しょっちゅう探し物をするハメになる。なくすものも役所からの書類だったり公共料金の払込用紙だったり、財布や車の鍵だったりとバリエーション豊かである。

ここまで無くし物が多いと1日の大半を探し物に費やすこともあるので、時間の浪費でもある上に精神衛生上とてもよろしくない。子供の頃からなくしものが多かったので親や先生からは「無くさないように気をつけなさい」と口を酸っぱく言われていたが、ADHD のなくしものは気をつけるとかそういうレベルではない。目を離した隙になぜか消失するというのが一番近い感触だ。

また、何かに没頭するとそこから抜け出せなくなってやはり時間が全然なくなったりする、こういうところで仕事や家事が出来なかったりして困ることがどんどん増えてゆく。

しかし、こういう困り事もデジタル化の進化で少しずつ改善してきている。今回はADHD的なスマートスピーカーの使い方を考えていきたい。

複数のスマートスピーカーを使っている

私の家は、一部屋に一個以上のスマートスピーカーを置いていて、スマートスピーカーだけで4台、スマートスピーカーの代わりになるガジェットはさらに数台ある。結構な数になっているが、一台あたり3000円から5000円で買えるセールのときなどに買い込んでいるので総額としてはそれほどでもない。

また、居間にあるテレビには Google Cast を差し込んでいて、SwitchBotのスマートリモコンも置いている。

私の主なスマートスピーカーの使い方は大きく分けると「リモコン代わり」と「音楽プレイヤーやラジオの代わり」だ。こんなに置いておいてそれしか使わないのかという気もするがこの機能だけでも十分便利である。

思い立ったときにラジオや音楽を流せる

ADHDの問題の一つに「やり渋りグセ」があげられることが多い。私も一度スマートフォンを使い始めたりネットサーフィンをしたりするとやめ時が分からない時が多い。その理由として「情報を摂取するのがやめられなくなる」というものもあり、目を離して何かをするというのが難しくなるのだ。

そういう特性があるので、ラジオや音楽、Alexa による電子書籍の朗読などは「目を使わなくても情報を摂取しながら何かしらの作業ができる」という点でとても優れている。しかし、ADHDがあると何かしらの作業に移るためにストレートに物事を進めるのが苦手なこともある。音楽プレイヤーを開こうとして何か別な物を見つけてそちらに気が取られてしまうことも少なくない。

その点、スマートスピーカーは「Ok Google ラジオを流して」というだけでヘッドラインニュースが流れてきたりするので迷うことが少ない。別な部屋に移動したら、その部屋のスマートスピーカーに同じように話しかければよい。とにかく、ADHD の「やりしぶり」対策には何かしらの移り変わりの動作を極限まで減らしていくことが大事だと感じている。

リモコンはなくなるもの

次によく使うのがリモコン機能だが、「リモコンはなくなるもの」である。普通の人にはあまり想像できないと思うが、テレビや照明器具、エアコンのリモコンは目を離すと消えている。その都度探すのはとてもストレスである。

スマートスピーカーとスマートリモコンを組み合わせることで、「〇〇をつけて」と話すだけで様々な家電をコントロールできるようになると「リモコンがなくなった」ということで探し物をする時間を大幅に減らすことができる。初期費用が必要になるが、そのストレスだったりなくしものを探している時間でできたはずの事を考えると数千円は安い投資のはずだ。

私の家では安いスマートリモコンを使っているが、それだけでも効果は絶大である。もっと高かったり様々な機能があるスマート家電を導入すれば自分の困りごとを解消する手立てになっていくだろう。

どんどん便利になっていく

スマートスピーカーは世に出てからまだ数年の製品で、これからますます伸びていく分野だ。ハードルが高く感じるかもしれないが、一度設定してしまえばあとはアイデア次第で様々なことができる。ぜひ一度試してみて自分の困りごとの解消に使えないか考えてみてほしい。私ももっと出来る事を増やしていきたい。

くらげ

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