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乙武洋匡氏の炎上商法から考える障害者の経済的貧窮についてのお話

こんばんわ。

キワモノガジェット好きの王道

GDP Winという小型ゲーミングパソコンがあるのですが、「このサイズでまともなキーボードだったらなぁ」と眺めていました。

超小型で、キーボードとポインティングデバイスの付いたWindows 10 Home搭載のPC、「GPD WIN」。 backspace.fm の @drikin さんも神機認定。 これまでで最も実用的な超小型PCです。 他で替えが効かない希少な機種といえます。 2017年1月10日から出荷開始の新リビジョンが各種サイト...

昨日、まさにその欲望を具現化したGPD Pocketが開発中でクラウドファインディングを募るらしいと知って泡を吹いて倒れそうなっているくらげです。

2017年発売予定の7インチ液晶搭載極小ミニノートPC「GPD Pocket」について、GPD社の担当者への取材で得た情報を交えつつ紹介します。日本人好みの非常に魅力的な製品といえます。

ボクは幼い頃から小型PCというか小型電子ガジェットが大好きです。小学生の頃には子ども向け電子手帳(実用性皆無)を買ってもらった覚えがあります。

その後はPalmザウルスにあこがれ、シグマリオンに恋い焦がれ、学生時代にはW-ZERO3を手に入れ使い倒し、eeePC 4GXを100円で買いOSを入れ替えて遊び、中華タブレットを買い、ポメラに至る、というキワモノ好みの王道を歩んでいます。とはいえ、何か技術があるわけではないのであまりたいしたことはしていませんが。

嫁から「おまえ本当にキワモノ好きだな」といわれるのですが、そのたびに「だからおまえとつきあってるんだよ」といいます。

乙武氏、炎上商法?

で、ツイッターをちょっと眺めておりましたら「乙武洋匡×長谷川豊」のイベントが開催されるそうです。

乙武洋匡氏はいうまでもなく日本で一番有名な障害者。不倫騒動で大炎上して活動自粛していましたが最近活動再開しました。

一方、長谷川豊氏は元アナウンサーで昨年9月に「人工透析患者はその費用を全額負担させろ。無理と泣くなら殺せ!」とブログに書いて大炎上し、レギュラー番組をすべて降板した方です。

その昨年大炎上した二人が「だから俺らは嫌われる」というトークイベントを行うようなのですが、なんというか、「仕事を失うって大変だねぇ」と心がえぐられるようです。

特に乙武氏ですが、彼から「著作業」とか「タレント業」を抜いたら、本当にできる仕事って限られてしまうのではないかな、とずーっと考えています。

忘れがちですが、乙武氏はこの上なく障害者です。普段の生活を一人で行うことも難しい(※自立できない、ではなく)くらいの重度障害者です。

そこらの芸能人がスキャンダルで食えなくなってバイトをするとかよく聞く話ですが、そこに障害が加わるとできるバイトもないんだよ、となりますね。

もちろん、貯蓄とか社会的知名度の高さで食べていくのはまったく困らないでしょうけど、子ども3人分+慰謝料はそう安くないだろうと思われますし、本人のこれまでのライフスタイルを維持するのも大変そうだ、と勝手に想像してしまいます。(本当はどうだか知らん)

ま、そういう事情で炎上で食っていく覚悟をしたのかな、と妄想しています。

そもそも仕事が無いんだよ

まぁ、本題は別に乙武氏を糾弾したいのではなくて、そういうところから考えると、普通の障害者が「食べていくこと」ってすごく大変じゃないか、と想像できないかな、という話です。

乙武氏はルックスがよく、文章力もあり、社交性もありました。それでタレント・作家として大成功したわけなんですけど、彼がタレントにならなかったらどんな仕事ができていたんでしょうね。さほど明るい人生ではなかったのではないでしょうか。

そして、その暗さは日本で障害者といわれる人たちの大半が経済的に抱いているものです。

障害者の就業率は障害者手帳をベースにすると15%前後だそうです。(厚生労働省の発表から計算

その就労者の中でも身体障害は年収300万以下が65%以上、精神障害者では年収200万以下が50%です。

ボクは聴覚障害・ADHD・うつがありつつ幸いフルタイムで働けていますが、給料は年金を含めても同世代の平均年収には遠いですね。それでも職場があるだけうらやましい、と言われることも多いです。

障害者は年金をもらえるから良いじゃないかといわれますが、年金の支給基準はかなり厳しく、まったく働けない場合は生活費をまかなうことはかなり難しい。(年80万ほど)

障害者の自立については色々と議論されていますが、正直、「金がない」という一点において致命的にどうにもならないことが多い。

どうやって生きていくかね、を考えるために

金がないから実家から離れられず親も金銭的に疲弊していたり、施設に入るしかなかったり、生活保護でほんとぎりぎりの生活だったり、という苦しみはボクにとっても他人事ではなく、ちょっと違っていたら既に経済的に貧窮して死んでいるんだろうな、というリアルな恐怖があります。

いまいち、障害者の経済的貧窮は真っ正面に議論されることが少ない気がします。 経済的に追い詰められるている方々は「ネットで声を上げること」すらとても難しいからなのでは、と推測しています。

実際、ボクの周囲の障害者でも経済的に追い詰められた人は音信不通になって行くことが多いです。連絡したら会ったりする金さえなくなるからですね。

まぁ、健常者ですらしんどい世の中、どう生きていくかを考えるのすらしんどいです。でも、愚痴っても仕方ないので、まずはボクと嫁がどうサバイバルしていくか、本気で考えていかないとですね。

その上で、社会的な支援を更にどううけるか、強化していくか、を考えていくのが不可欠なのでしょう。

まぁ、乙武さんの「金儲けの術」を学んでいきたいと思いますが、嫁が「あんたは顔がよくないから無理」といいます。うるせぇほっとけ。

ま、今日はこれくらいで。では。

くらげ

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