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ホワイトハウスのウェブサイトから障害者に関するページが消えましたよってお話

こんばんわ。くらげです。

先日、トランプの手話通訳者不在問題を取り上げ、「デマ」と判断しました。

こんばんわ。くらげです。 トランプ大統領就任演説で差別が? 手話通訳者がいなかった? ツイッターで「トランプ大統領就任式で手話通訳がい...

しかし、調べてみるとそれより危うい障害者の人権上の問題が発生していましたので報告いたします。

ホワイトハウスのホームページからLGBTが消えた?

先日、ホワイトハウスのホームページからLGBTの権利擁護に関するカテゴリがまるごと消えたと話題になりました。

トランプ大統領就任に伴い、ホワイトハウスのHPからLGBTと気候変動への言及が全消去される – エキサイトニュース

そうした中で、ホワイトハウスの公式HPからLGBTと気候変動に関する言及が全て消去されていることが明らかになりました。以下のツイートではオバマ政権時代の状況との比較画像がアップされています。

ホワイトハウスのWebサイトからLGBTの人権ページが消えた | TechCrunch Japan 

Obama政権は、重要な法案の成立と、法廷での歴史的な勝利、そしてゲイや性転換者などのための重要な政策変更を強調するために、ホワイトハウスのWebサイトにLGBTのページを導入した。そのページは、“It Gets Better”などのゲイの人権活動にも光を当て、LGBTの人たちが悩みに悩んで自殺まで考えてしまうことを、防ごうとした。
今その人権活動のページは、“Strengthening Civil Rights”のアーカイブされているページへリダイレクトされるが、それも今後変わるかもしれない。なにしろ、LGBTの言及はすべて消え去った

その他にも、温暖化現象に関するページやスペイン語サイトも消えているようです。

障害者の権利についてのカテゴリも消えていた

これは日本メディアで報道しているところはないようなのですが、就任当日の1月20日、ホワイトハウスのホームページから障害者の権利擁護に関するページも消滅していたようです。

The outgoing administration’s site featured information on expanding education and employment opportunities for people with disabilities, enforcement of the Americans with Disabilities Act and a video tour of the White House in sign language, among other materials.
Now, however, links to the disability pages return an error.

ホワイトハウスの情報提供サイトでは、障害者に関すること、障害を持つアメリカ人法に関すること、障害者の教育や雇用機会の拡大に関することや、手話やその他に方法によるホワイトハウスのビデオツアーを行う特設サイトがありました。

しかし、現在では、障害者特設サイトのリンクはつながりません。

Disability References Removed From White House Website – Disability Scoop

During the Obama administration, there was a page on the White House website that had information about federal policy regarding people with disabilities. Its URL was https://www.whitehouse.gov/issues/disabilities. Not under the Trump administration. The Trump-run White House website — which went live moments after Friday’s inauguration of President Trump — says: “You are not authorized to access this page.”

オバマ政権の間は、ホワイトハウスウェブサイトに、連邦政府の障害者政策情報を掲載していたページがありました。そのURLはトランプ政権下にない間は https://www.whitehouse.gov/issues/disabilities でした。金曜日のトランプ大統領就任式の直後、そのサイトは「あなたはこのページにアクセスする権限がありません」と表示するようになりました。

Trump White House takes down website pages about disabilities – The Washington Post

これは障害者やLGBTに関する「警告」なのか?

政権交代のたびに書き換えられる

とはいえ、これらのページが消えていたことが「トランプ政権がこのようなマイノリティを弾圧する」と主張するのと同意義ではありません。

ホワイトサイトの内容は政権交代が起きるたびに大きく変わります。そもそも保守政党である共和党の大統領なら誰でもLGBTや障害者に関するページを書き換えるでしょう。ですから、ある程度は「想定内」なのです。(過去のサイトはこちらでアーカイブされていますが、共和党なら消すよなぁ、という内容です)

また、現在表示されないサイトでは「現在アップデート中です」という表示がされており、近日中にトランプ政権下での施策方針が掲載されるかもしれません。(なお、26日現在ではまだ掲載されていないですが)

何を意味するのか

ですから、現時点で言えることは「ホワイトサイトウェブサイトの移行に障害者やLGBTの権利についてはスムーズに行かなかった」ことですね。しかし、当選から就任までの間に「マイノリティに関するウェブサイトを作りきれなかった」ということでもありまして、その点からすれば「関心が薄いかあえて無視しているか」のどっちか、ということは伺えそうです。個人的には「あえて無視することがメッセージ」なのではないか、と感じてはいますが。

これからどうなるのか?

トランプ大統領は選挙活動中は障害のある記者に対する差別言動が問題になりましたが、障害者政策にはポジティブにもネガティブにも公約していません。あえていえば、障害をおった退役軍人のケアも行うアメリカ合衆国退役軍人省の改革を言っているくらいですかね。

なので、この先どうなるかは本当に見えません。日本の障害者としては直接影響はないのですが、間接的に障害者のイメージや日本の政策に影響する可能性もあるので、目は離せない状態です。

これからもなにか動きがありましたら、本ブログで報告していきたいと思います。

では、今日はこれくらいで。でわ。

くらげ

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