【私的統括】バニラ・エア問題に見る「障害者の戦い方」はゲリラ戦に学べというお話

こんばんわ。くらげです。



自分をコンテンツとして話す技術

明日は某所で「自分のコンテンツをどう作るか」という内容の話をさらりとしてくる予定です。

ボクは8ヶ月にわたってほぼ毎日ブログを書いているわけですが、その内容は自分の人生の切り貼りなわけですよ。

最近は新しいネタなんてないわけですけど、手を変え品を変え、なんとかかんとか毎日更新してます。

あと、ボクとあおの関係を本にしてたりするので、自分のコンテンツ化については話す資格はあるのかな、と言うところで一つ。

バニアエア問題とゲリラ戦

「勝利」を見たが

さて、本日はバニラ・エアの件についてちょっとだけ。

この件については話題になった当時、こういう記事をまとめました。でまぁ、数日経って落ち着いた時点での正直なところを。

こんばんわ。くらげです。 ネットではバニラエアの件で盛り上がっているようでいろんな意見が流れてきますが、この件については冷静に考えられ...

結局は国交省が各航空会社に障害者に対するサービス見直しについて通知という「勝利」に終わりましたね。

そういう意味では「効果」はありましましたが、手段としてはどうだったのか、とか、この件が引き起こす障害者への嫌悪みたいなのはどうだったか、ということを含めるとまぁ、すっきりはしません。

ボクの身内の障害者でもこの件についてはかなり反応が分かれます。「連絡すればよかったのにしなかったから問題だ」という人も居れば「事前連絡しなくてもすぐに対応できるようになるのが当たり前。今回はその第一歩」という声もあります。

こういう「分断」が生まれたのも頭が痛いところだよな、と。

問題のレイヤーを考える

で、今回の件でボクが頭が痛くなったポイントをいくつかに分けると以下の通りになりました。

  1. 何かを訴える手段としての「マナー」
  2. 障害者の社会的な「制約」の不合理さ
  3. マスコミ・本人の対応
  4. 障害者に対する認識の問題

の4つが軸です。

1.何かを訴える手段としての「マナー」

1の「マナー」の問題については、前回のブログで取り上げましたが「青い芝の会」的な戦い方は現在で有効なのか、ということでもあります。

今回の件での記事を追うと、例の人が騒動を起こす方というのは間違いなくて、そういうやり口はどうなのよ、というところでかなり否定的な言葉が飛び交っていました。

ボクはこの「マナー」については「変にマナーを守っていたら現状を継続することになる」という危機感があって、「あえてマナーを破る」という戦い方はある、と今でも思います

一方で、そのマナーの破り方は「ゲリラ戦」的であるべきで、ここは3で再び取り上げます。

2.障害者の社会的な「制約」の不合理さ

そんで、2は実際問題として「連絡しないと飛行機に乗れない」という制約があるのは事実です。数日前に連絡すればいい、ということではあるのですが、「障害があると数日前に連絡しなければならない」ということそのものが「制限」です。

ここは「障害があるとなぜ社会的な制約が発生するのか」「どこまで社会の責任/自分の責任なのか」を考えるとぐるぐるしてくるわけですけども、障害者サイドからすれば「連絡しなくてもすぐに旅行に行けたら便利なのに」という「要望」もあれば、「すぐに来られても対応できないから困る」という現場・企業の「現実」もあるわけで、ここはもう「立場の違い」としか言い様がないものがあると思いました。

ある意味「理想vs現実」の問題がここでも表層化したのかもしれませんね。合理的配慮の範疇の問題もありますので、なかなか「これがいい」と断言できないところですけどね。

3.マスコミ・本人の対応

3の「マスコミ・本人の対応」ですが、ここが一番ボクは問題だと思っていて、「炎上」させたのはやはり「負け」だなと。

1のマナーの問題で取り上げたとおり、バニラエアに「要望すること」はもちろん素晴らしいことなのですが、マスコミに取り上げて大事になってしまったことは「大多数の障害者」にとっての不利益はやはりあったなと感じています。

ご本人のキャラクターの濃さも相まって異様に盛り上がってしまったことに心痛めている関係者も多かろう、というのは間違いないところで、「一部の関係者にのみ徹底的に通知される」という行政的な処理の範疇だったら、とは痛切に思います。

ボクら障害者は健常者と対立して「数の戦い」になったら絶対に負けます。だから、表面上は健常者に融和しつつも変えなければいけないところは変えていくという「戦略」は必要不可欠です。

こういう手段で社会を変えてきた先人たちがいるわけですから、「スタンドプレー」という見方は当然できますよね。

なので、「炎上」はネットのみならず、現実でもほんと気をつけなければならないなと。「話題にならず」「必要なところは絡みとる」みたいなタコっぽさがSNS社会の障害者の戦略ではあるんだなーと思いました。参考にしましょう。

4.障害者に対する認識の問題

4については、やはり「障害者が生意気言いやがって」というタイプの言説も多数見ましたが、まぁ、これはどうしようもないです。

差別的態度をとる人の機嫌をとるために反応するのも馬鹿らしいので直接言及することはしませんが、こういう態度を持つ人がことさら勢いを強めたのは頭の痛いところでね。

ただまぁ、「どうしたらこういう人を減らせるか」についてはあまり見識がなく。まぁ、反応しない限りそんなに影響するものでもないので[削除されました]の存在みたいなもんでもあるのですが。

障害者の戦いはゲリラ戦に学べ

ま、ボクの中で頭の痛い点は以上でしょうかね。他の人は当然さらにいろんな見方をしていて、ボクの見方は浅い面もあるでしょけども、自分の整理のために書いてみましたよ、と。

じゃ、ボクが今回の件から得た教訓は何かというと特になくて、以前から言っている「話題にならない程度にこすっからく必要な人に主張していく」「弱者の戦い方はゲリラと潜水艦に学べ」というところの正しさが補強されたかな、くらいですね。

できるだけ味方を増やして敵を増やさず、必要なときは…といくらいの。あまり目立つと征伐されますので。

踏ん張りましょう

では、今日はこれくらいで。皆様、ほどほどに目立たずに殴り合いましょう。でわ。





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くらげ×寺島ヒロ 発達障害あるある対談
15151372_922612661202917_1424986504_n1 「ボクの彼女は発達障害」のくらげと寺島ヒロが再タッグ! ADHD・難聴のサラリーマン「くらげ」とアスペルガー症候群の漫画家「寺島ヒロ」が発達障害に関するエトセトラを傍若無人に放言しまくる対談集です。 発達障害あるあるネタをイラスト付きでお楽しみください!
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