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発達障害当事者による仕事のノウハウって少ないよねってお話

今週もお疲れ様でした。いろいろと仕事で疲れているくらげです。でもブログは書くよ!っうかブログが活力だよ!

意外と少ない発達障害者の仕事ノウハウ

ボクが聴覚障害だけでなく発達障害があることが発覚したのは3年くらい前でした。それまでは聴覚障害者向けの就労支援を受けていたのですが、それでも仕事がうまくいかず、大変辛かったのを覚えています。

聴覚障害と比較すると…

聴覚障害者がどうすれば働きやすいか、というノウハウはわりと研究されていますし、社会的にも不完全ながら周知されつつあります。手話通訳や要約筆記の予算も前に比べたら通りやすくなっています。 それに比べると、発達障害の分野は「当事者がどう働くか」の研究というかノウハウ集のようなものがあまり整備されてない印象があります。あくまでも印象ですけど。

本もそんなにない

発達障害者向けの仕事のノウハウを買いたい本といえば「発達障害の人のビジネススキル講座」などがあります。実際に読んでみると確かに基本的な「仕事」とはなにかを丁寧に書いてはいたのですが「じゃ、どうすればいいのさ」というところで物足りなさを感じました。 ボクが読んでない本も多いのですが、他の方に聞いても「この本が役に立った」という声を聞いたことが無いですね。

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発達障害の場合は同じ障害名でも人によって開きがありすぎて、障害名でひとくくりに出来ない、という難しさはあります。しかし、聴覚障害も人によって対応は変わるんですよね。なにが違うのかなぁ、と考えていたら、「当事者同士の情報交換の場」という課題があるのでは、と。

障害者同士のネットワークが弱いから?

ボクはろう学校出身というのがあって、聴覚障害者コミュニティにはわりと深くコミットしています。(最近は発達障害のことばかり話してますが)「聴覚障害の場合はこう言うところが大変だ」ということは先輩から伝わってきますし、ろう学校でも問題に対して重点的なケアを行います。 もちろん、ろう学校に通っていない聴覚障害者の方が多いわけですが、ろう学校や聴覚障害者団体をコアに、聴覚障害者同士のつながりは割と広く形成されています。(聴覚障害者3人集まるとだいたい一人は知り合いの知り合いと言うくらいには)

それに比べると発達障害者は「支援者ー当事者」のラインが強く、「当事者ー当事者」のフラットなつながりが弱いようです。 発達障害者が集まるとなると「当事者会」のようなポイント的なものになり、ネットワーク的なものは薄い。その薄さが仕事のノウハウのやりとりが積み重ならない原因のもなっていそう。

この話は統計的に調べてものでもないし確たる証拠もないのですが、聴覚障害と発達障害のある自分の視点からだとそうなるということですが。

また、発達障害者の場合は「仕事に困っていない」か「猛烈に困っているか」のどっちかで聴覚障害者に比べると障害で等しいレベルで困ってるということが少ない影響もある。 さらには発達障害自体が新しい概念で、大人の発達障害者のノウハウを蓄積する場が発展してないこともありますね。

ノウハウは自分で作るしかない

となれば、発達障害の自分としては仕事をしやすいノウハウは自分で切り開いていかなければいけないところ。ジョブコーチの導入とかもありますけど、現状の仕事を続けるにあたっては、自分で自分をコーチングしていかなければいけないのかなーと思っています。

同時に、「自分が仕事を改善する上で得たノウハウ」をブログで公開していけばかなり有用な情報になるんじゃないかと。あまり先行してそういうことをしているブログもなさそうですし。

というわけで、来週からブログのために仕事を頑張りたいと思います。では。

くらげ

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