「障害者の旅行のすゝめ」と「ホテルのバリアフリーのあり方」のお話

ライフハック
AG2016 / Pixabay

こんにちわ。

甥っ子にお年玉を渡そうしたら宿に財布を忘れてきてアババババとなったくらげです。宿に戻って財布取ってきて無事渡せた次第。

初っぱなからADHD的失敗をやらかしまして、今年も楽しい年になりそうですね!(やけくそ)

なお、あおは500円玉を額にくっつけてそれをはがさせるという謎の手段でお年玉を渡していました。甥っ子にウケてました。

本日に二度目の更新です。

年明け一発目の熱苦しいブログはこちらになります。

年頭に「障害者を殺すな」と叫ぶ。そして「生きさせろ」とブログを書く。〜相模原殺人事件を統括する試み〜
明けましておめでとうございます。くらげ@地元です。 無事帰省しました。 前回の記事では帰省にあたっての不安な点などを書きましたが、なんとか無事に山形に着きました。実家で酒を飲んで年越しそばを食して、宿に戻ってきたところです。新幹線の中ではK...

泊まった宿がバリアフリーだった件

さて、お年玉をプレゼントしたことからわかるように、今年の年末年始の実家には弟と上の甥が来ています。義妹と下の甥は体調不良で東京にお留守番です。

今回の帰省はどこに泊まるか悩みました。いつもは実家に泊まるのですが、上の子は2歳5ヶ月でやんちゃ盛り。

狭い実家に泊まると叫び声や暴れる音などで聴覚過敏のある嫁がへばりそう、ということで、実家近くの旅籠屋に投宿しました。

旅籠屋はモーテルタイプのファミリーロッジで、セルフサービス中心の素泊まり専用安宿です。この時期に二人部屋一泊1万円という格安で大変助かります。

昨夜チェックインしたのですが、大変バリアフリーな構造で「車いすの人でも泊まりやすいな」と感心しました。

まず、車いす専用の部屋がある。それに多目的トイレも部屋とは別に設置してある。駐車場からベッドまでほぼ段差なしです。

旅籠屋のサイトをチェックすると、どこも同じような構造のようですし、必ず1室はバリアフリー専用の部屋があるようです。

また、一般客室でも広く、杖などを使う方も取り周りがしやすく、車いすなどの足が不自由な方の宿泊がすごく楽だな、と感じました。

旅籠屋も最初からバリアフリーが整っていたわけではなく、2007年からバリアフリールームを整備しはじめたそうです。

なぜ整備を始めたのかはわかりませんが、このようなタイプの宿が少なく、商機になると読んだのかもしれませんね。

障害者の宿泊先となると人手や手間がかかるので気楽に旅行、とはなかなかなりません。

そのなかで、素泊まり専門ですが、このような宿があることは旅の自由度を著しく上げていそうです。

ただ、フロント業務を行うスタッフが極端に少なく、細かいサービス・支援は期待できないので、そういう配慮が必要な場合は別なタイプのホテルを探す必要がありますね。

バリアフリー対応は肢体不自由だけでなく

バリアフリー対応の宿はこの旅籠屋に限らず、一昔前に比べれば飛躍的に増えました。

しかし、バリアフリー対応の宿というとどうしても施設面の改装を想像しがちですが、視覚障害・聴覚障害のような肢体不自由以外の障害者も旅行するわけですから、そういう方面でもバリアフリーな旅行ができると楽しみが増えるな、と思うのです。

たとえば、手話通訳は無理としても、筆談ボードを置いて対応してくれるだけでボクは助かりますし、視覚障害者でしたらホテルのサイトがアクセシビリティ対応なら事前に得られる情報が増大しますよね。

実際、ネットから電話なしで予約を取れるなど、ボク自身の旅行方法についてもかなり便利な変化がありました。

もちろん、すべてのホテルがバリアフリーになる必要はないとボクは考えます。しかし、どこの宿が自分の障害に合わせて泊まりやすいかを判断できるだけの情報を出してくれるだけで障害者の旅はかなり改善するでしょう。

旅行やビジネスのために全国を廻る障害者というのは健常者からすればイメージしにくいようですが、ボクの周りには結構旅行好きや出張のためにあちこち行く障害者が多いのです。

それに、老人は身体が不自由なだけでなく、耳や目も悪くなります。認知症があったり情緒不安定な老人も旅行することはこれから増えていくでしょう。

そのとき、「どういう宿にすれば良いのか」を選ぶとき、楽に泊まれる宿を基準にすることも増えていく。

そういう意味でも「誰でも泊まれる宿」というのはこの先どんどん「売り文句」になって行きますよ。

旅行業界の皆さん、是非是非、誰でも旅行できる日本にしていってもらえるとうれしいです。

【追記】

調べたら障害者向け旅行ツアーが意外とバラエティ豊かにあったので、バリアフリー旅行一覧を作ってみたいです。

障害者への旅行のすゝめ

あと、障害者の方々に。

ボクらは日常生活を送るのすら困難なのに旅なんかに行く余裕はないと考えてしまいがちです。

でも、いつもと違う風景に触れることが大切なのは何も健常者の専売特許ではない。

むしろ、ともすれば内側にこもりがちなボクらこそ壁に風穴を開けるために旅行に出ていきませんか。

そして、できるなら一人で旅行をしてみるのをおすすめします。

普段の障害者としての生き方を見直す機会になることもあるからです。

旅の恥はかき捨て、といいます。

障害を持っているが故の恥・迷惑という感情を旅先に投げ捨てに行ってもいいのではないでしょうか。

などと、色々熱くなってしまいましたが、今年はやはり2~3回は泊まりがけの旅行をしたいなーと思いました。

みなさま、よい御旅を。では。

 

タイトルとURLをコピーしました