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続・偏食と過敏症から考える「発達障害は肉体の障害だ!」ってお話

こんばんわ。くらげです。

発達障害の偏食が放送されました

本日(2017年4月5日)の「おはよう日本」(NHK)では昨日のブログで書いた通り、「発達障害の偏食」について放送されましたね。

内容は予想通り「偏食」を「過敏の問題」としてとらえており、好き嫌いの問題ではなく「生理的な問題」と説明していました。また、発達障害を「コミュニケーションの問題」だけでない、と断言していたところも画期的でしたね。

こんばんわ。くらげです。 発達障害は肉体的な障害である NHKで発達障害の偏食が放送されます 明日(2017年4月5日)、...

昨日のブログでは食感の過敏を「剣山やアルミホイル・発泡スチロールを噛んでるようなもん」と書きましたが、放送の中でも「コロッケを食べると口の中を針で刺されているような痛さ」「キノコや豆はゴムやプラスチックを口に入れられたよう」という表現が使われていました。やはりこのような「不快感」は発達障害者に多々見られるパターンのようですね。

ちなみにボクは味覚に対する過敏は(おそらく)あまりないのですが、歯磨きやシャワーが結構痛いので困ります。特にお湯に浸かるのは身体がかゆくなったりするので逆に疲れます。

普通でないことを責めないで

命に関わる問題

閑話休題。こういう偏食の問題は「子どもの発育不良」や栄養の偏りから来る糖尿病などの問題をもたらします。そんでこの手の問題はわりと簡単に死にます。たかが偏食、ではないのですね。

その対策として「どのような食材を使っているかわかるようにする」とか「食感の特性に合わせて調理方法を変える」とかの工夫が紹介されていました。このような工夫をすることで食事に対する恐怖感を取り除き、少しずつ食べられるものを増やしていくのだそうです。道理ですね。

怒られることで偏食が進む

あおは牛乳やホワイトソースを使った料理が食べられません。給食では牛乳が飲めなかったりシチューなどが食べられなかったりで、先生に「残すな」と怒られて居残りしてまで食わされた、とかかなり大変だったとのこと。大食いの友達が出来てからだいぶ楽になったそうですが、今でも牛乳を見るとそういうつらさを思い出して嫌になるそうです。

偏食で怒られ続けてご飯をまともに食べられなくなった高校生が出てきましたが、生来の問題に加えて精神的な偏食がひどくなった人はかなりの数になると思います。

怒ることで解決するか?

まぁ、この手の生来の問題に加えて怒られたりすることでまったく何も出来なくなるのは食事だけではないです。「運動すると笑われるから運動はしない」とか「中学生レベルの本を5歳で読めていたけど小学校に入学したら『周りのお友達が読めない本を読むのは駄目』と怒られて本を読まなくなった」とかのケースもあります。

「普通このくらいできるでしょ」と怒るのは本当に難しいことだな、とこういうケースを知っていると心が痛くなりますね。(そしてたいていの子にこういうしかり方は有効だったりする問題もある)

当事者から声を上げていこう

長くなりましたので、最後に一点。SNSの反応を見ていると「子どもや自分の偏食は発達障害から来ているのでは」と気づいた人が複数確認できました。診断されていてもそれと偏食を結びつける人はそんなにいないようです。これは「発達障害」が「コミュニケーションの問題」とだけ先行した弊害ですね。

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昨日もいいましたが、発達障害者から「発達障害は肉体の障害だ!」と強く主張していって、その肉体的な問題に光を当てて公的な支援を受けられるように動いていく、というのがこの先大事になるかもしれませんね。

皆さん、自分を研究して、最適なケアを模索していきましょう。

では、今日はこれくらいで。おやすみなさいませ。

くらげ

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くらげ

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