Kindle Paperwhiteを使って感じた発達障害者の読書の多様性というお話

こんばんわ。明日から仕事で憂鬱なくらげです。

機能特化型バンザイ

今回の年末年始休暇は「Kindleにたまっている電子書籍を読む」「ブログを毎日更新する」が定めたタスクでしたが両方ともクリアできました。

ブログを書く方はポメラが、本を読む方はKindle Paper White が大活躍してくれました。やっぱ単機能特化型は良いわ…。

特にKindle PaperWhite は紙の本以上にサクサク読み進められます

ポケットに入れて暇があればさっと取り出してすぐに読み始められる機動性の良さも当然ですが、スマホやタブレット・PCと比較ならないほど目に負担がかからない。

また、軽く持ちやすいためにスマホ肘で痛みを感じることもある腕への負担も軽減されます。

また、ボクは今読んでいる本がちょっと飽きたり退屈になると別な本や文章を読みたくなります

これがスマホだとニュースだのSNSだのネットだのと読書以外に手を伸ばしてしまいますが、Kindleだと別な本にすぐにスイッチできるのは大きな利点です。

とにかく、ボクには読書することを継続できるという一点において、Kindle Paper White を超えるものは今のところないですね。

ほんと買ってもらってよかった。ありがとう嫁。

↓Kindle Paperwhiteをプレゼントしてもらうに至った記事

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発達障害と読書の困難

ところで、学習障害(LD)のみならず、ADHDや高機能自閉症にとっても読書方法に悩むことがあります。

ボクは上に書いた通り読書に集中することに難があり、嫁も縦書きの文章を目で追うことが苦手です。

こんばんは。くらげです。 昼間は障害にまったく関係のない本の雑感を投稿しましたが、明日から当面更新できるかわからないので今日中に投稿しておき...

LD(特に読字障害)の方は「漢字が読めない」「文字が常に動いて見える」「一部の文字だけ読み取れない」などの理由で本を読むことが難しい状態です。

また、高機能自閉症では「本が眩しい/暗すぎる」「紙をめくる感覚が嫌」「文字が小さい/大きすぎる」などの問題が生じることが多々あります。

ADHDでは読むのに問題というか、すぐに飽きて投げ出す、じっと座って読んでられない、というお行儀よくしていることに困難がある。

これらの問題は学校の勉強に大きな影響を及ぼします。特に国語についてそうです。

読解力の重要性は教育関係者の間では常に説かれることですが、そもそも本を読めないという障害もあることはもっと広く認知されて良いところです。

電子書籍は障害者の可能性を広げる

このような障害に対して、本のテキストデータ化は非常に有効とされています。

LDに対してはテキストファイルの読み上げアプリを使うことで文書を読めなくても本の内容を学ぶことができます。

高機能自閉症ではKindleでもある程度は可能ですが、文字を自在に拡大縮小・色の選択・光度の調整が可能となります。

ADHDの場合はどこでもいつでもデバイスを選ばずに読めると言う意味では本当にKindleはいいぞ。あと、行儀悪く読むのは大目に見てください。

そういうわけで、書籍がテキストファイルになっていると何かと便利なわけですが、発達障害者だからと本のテキストデータをほいほいもらえるわけでもないです。

気軽に、というとKindleあたりが関の山ですね。オーディオブックなんかも気になりますが、聴覚障害もあるボクはレビューできません。誰かテストしてみてください。

最近では文部科学省も電子教科書の普及に本腰を入れてきました。これも発達障害児支援の推進も一つの目的であり、学習における効率が上がるのでは、とボクは期待しています。

何のために『読む』のか

読書は「紙で読むことだけ」の時代は既に遠ざかっているのは皆様認めるところでしょう。それは単にデバイスが変わっただけではなく、読書の方法の幅が大きく広がったことこそをボクは歓迎します。

読書の目的は「楽しむこと」「知識を得ること」「様々な物事を考えられるようになること」などがありますが、これらは文章を読む以外の方法でも果たすことができます。

「うちの子は読書が嫌いで」という親御さんの嘆きを聞くことはよくありますが、「本を読めないこと」より「知識が入りにくいこと」を問題視して、どうカバーしていくか大事なのでは、と思うこともあります。

読書は楽しい。だからこそ本が読めない人にも「本の楽しさ」を感じてもらえる機会があると良いな、と心底願っています。

今日はこれくらいで。では。

くらげ

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