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デフリンピックの自己負担の高さに考える「ろう者」と「健聴者」の垣根のお話

こんばんわ。くらげです。

うまい飯は政治的堕落をもたらす

ここ数年ですっかりおとなしくなりましたが、本来は軍オタ兼政治ウオッチャーという人間です。

一昔前なら昨日今日と政治的に大きく揺れ動いている時期はツイッターや2chに張り付きっぱなしでしたが、最近はそれより晩ご飯のメニューを考えるのに必死という主夫っぷりを発揮しており「家庭的であることと政治的であることは両立しない」という誰かの言葉を実感するわけです。

デフリンピック開催中

で、最近の政治的な話は新聞から得ることが多い情弱と退化しているのですが、まぁ、これはこれでなかなか面白い特集もあるもんでして、今朝(7月27日)の読売新聞にて「デフリンピック」の特集がありました。

現在、トルコはサムスンで「デフリンピック」が開催中です。デフリンピックとは聴覚障害者の国際的なスポーツ大会ですね。「デフ(ろう)+オリンピック」「デフリンピック」です。

聴覚障害者の国際スポーツ大会がまず成り立つのか、と不思議がる人もいるようですが、今年は97カ国・地域から選手だけで3100人も参加する大規模な大会です。日本からは108人が参加しています。

デフリンピック選手の経済的負担

でまぁ、今回の読売新聞のデフリンピック特集では「日本選手の自己負担がキツい」という内容が赤裸々に載せられていてなかなか考えさせられるモノがありました。

ボクはろう学校卒の聴覚障害者ですが、特にろうあ連盟やその他聴覚障害者団体に属しているわけでもなくさほどろうコミュニティとの交流もなくスポーツも特にしないので、デフリンピック自体に興味は薄いです。まぁ、寄付も何もしていないですしね。

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ただ、知人から伝え聞くところによるとデフリンピックに参加するのは経済的に負担だったり、長期間参加するために仕事を辞めたり、と色々大変だそうですね。

記事でも一人あたり約21万円の自己負担が生じており、貯金を崩したりカンパを募ったりしているそうですし、競技に集中するために仕事をやめる人もいると書いていました。

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オリンピック基準で考えると修理は各国のメカニックを同行しそうなもんですけど、ほとんどの国のパラリンピック選手は恵まれた境遇ではありません。日本でもパラリンピック選手は平均で年150万ほどの自己負担があるらしいですね。

パラリンピックと比較すると全く話題にもならずにスポンサーもつかないわけですから自己負担が重くなるわけですが、とはいえ、調べてみるとパラリンピックはパラリンピックで楽ではなく、障害者スポーツを総体的にカバーする仕組みが必要なのかもしれませんね。

で、パラリンピックとデフリンピックが分かれているのは「競技性の違い」とか「情報保障」とか「意識の違い」とかが理由なのでただ単に一緒にやればいいというもんでもないですしね。

デフリンピックの「デフ」の問題

ただ、具体的にデフリンピックを盛り上げる方法ってあんまり思い浮かばなくて、まず、デフリンピックが「デフ」で閉じてないですかね。あまり「健聴者」と結びつかない。そこでまず「金」にならない気がして仕方が無いんですよ。

そのへんを突っ込むと私怨が色々渦巻くのですが、もうすこし、こう、広報活動をうまくやりましょうよ?と老婆心から思うことはありますよ。ええ。

まぁ、今年は結構メダルラッシュらしいので、興味があるかたはしらべてみてもいいのではないでしょうか。

踏ん張りましょう

さて、今日はこれくらいで。みなさま、健常者と障害者の結びつきを考えながら踏ん張りましょう。では。

くらげ

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くらげ

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