天皇陛下ご退位問題から考える補聴器の性能のお話

日記

こんばんわ。

食後に嫁がスマホを見ながらゲラゲラ笑っているので何かと思ったら、こんなネタで、ボクもにやにやがとまりません!

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天皇陛下が補聴器をつけてる?

二人とも息が収まったところで、嫁が「前にテレビで天皇陛下見ていたら補聴着をつけていたことある」と補聴器マニアらしい発言を。

へぇーと思って調べてみたら、天皇陛下・美智子様お二人とも耳かけ式の補聴器をお召しになられている旨の週刊誌記事がありました。 また、天皇陛下のお写真を探してみると、確かに耳かけ式の補聴器をつけている物も確認できました。

では、どのメーカーのどの補聴器だろう、と調べてみると、まず、週刊誌に載っていた「国産の老舗メーカー」で片耳30万両耳50万という値引き価格設定をしているのはどう考えてもリオン社しかない。

嫁は趣味で各補聴器メーカーのカタログも持っていますので、引っ張り出して価格とデザインを見比べていくと、おそらくリオン社の「RIONET MAJES HB-J1M」ではないかという結論に至りました。

(メーカーホームページより)

この補聴器はリオン社の中では最高峰モデルで、性能がよい。特に音の指向性や雑音抑制機能が強力で大変聞こえがよいそうです。

ここで天皇陛下・美智子様は「こんな高い補聴器を使うほど耳が悪くなったのか」と勘違いしてはいけません。

人間は加齢によって聴力が衰えることはご存じでしょうが、年代別 平均聴力を見ると、70歳では普通の声で会話は難しいレベルに落ちるんです。

(リオンの補聴器パンフレットより)

この補聴器も、カタログによれば「中度」までは対応しますが、高度難聴(身体障害者手帳の一番軽い等級くらい)以上の聴力には対応していないんです。

天皇陛下の聴力も年相応に落ちているだけで、様々な方と接するとき、聞き逃しがないようにつけていらっしゃるのですね。

補聴器をつけても聞こえるようにはならない?

とはいえ、補聴器をつければ若い頃の聴力が戻るかというとそうではない。どんな高性能補聴器をつけても「音のゆがみ」は残ります。

聴力とはざっくり言うと「音量」と「音の質」に分けることが出来ます。普段、耳が悪いというと「音量」が落ちることをイメージされますが、それは半分しか正しくありません。同時に、聞こえる音の質も落ちるのです。 

音の質が落ちることを一番簡単に体感できるのは、プールやお風呂に潜って音を意識してみることだそうです。 ボクはもう補聴器と人工内耳を外せばほぼ無音なので試せませんが、その環境だと音が大きくひずんで聞こえるそうです。

補聴器では音量を上げることは簡単ですが、この音のひずみを直すのはとても難しいんです。

音とは無数の周波数の重なりですが、耳が悪くなるとはその周波数全部が等しく落ちるのではなく、周波数ごとに落ちる音量が異なります。

落ちている音域によって補聴器を設定する必要があるのですが、前と完全に同じように調整できるわけではありません。補聴器をつけても「聞こえにくい状態」から自由になれるわけではないんですね。(つけないよりはよほどマシですけどね

このようなことを考えると、83歳で聴力もそんな状態なのに、未だ日本全国を行幸なされる天皇陛下・美智子様の凄まじい精神力と体力には尊敬の念をいだかずにはいられません。

もっとカジュアルに補聴器をつけよう

ところで、先ほども書きましたが、40歳を超えると平均聴力は落ち始め、70歳になると誰でも普通に会話が難しくなって当たり前です。

徐々に聴力が落ちていくため、自分の耳が悪くなっていることに気づきにくく、また、認めたがらないので老人でも補聴器をつけている人は人口に比較してあまり多くありません。

でも、やはりコミュニケーションに問題は生じているわけでして、日常的な生活に自覚なくとも困っていることも少なくないんです。

よく、声が大きな老人が電車の中でうるさい、という話を聞きますが、老化で耳が悪くなっているから大声じゃないと聞こえないので大声になるからだそうです。

また、老人になると気むずかしくなる理由も人の声が聞こえにくくイライラすることも原因の一つ、と聞いたこともあります。

なので、ご老人には老眼鏡と同じくらいカジュアルに補聴器を使うのをおすすめします。

老眼鏡と違って使いこなすのに時間と調整などの手間がかかりますが、コミュニケーションの維持のためには是非とも、最初の違和感を乗り越えて欲しいなーと思いますね。

ほら、孫の声が実は聞こえてないとか、いやでしょ。

まぁ、天皇陛下でも補聴器をお召しになる世の中、もっと補聴器のついての理解が広まって欲しいなですね。あまりにも聴力について無理解なところがありますので。

では、今日はこれくらいで。

みなさま、よい聴力ライフを。

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