こんばんは。くらげです。
相変わらず障害者雇用水増しについてうるさいくらげさんですが「障害者雇用は障害者手帳がないとだめだと言うのはおかしくないか?」というツイートがありまして、言われてみれば「障害者ってなんだろう?」となりましたのでちょっと連ツイしてみました。
ただ流すのももったいないので、ブログの方でまとめておきます。(手抜きです)何かの参考になれば幸いです。
ちと昨日の喧嘩から「障害者とは何か」を普通の人に説明するための資料整理してんだけど、なかなか難題だなこれ。
— くらげ@耳の悪いADHDのオッサン (@kurage313book) August 30, 2018
(福祉を受けられる)障害者とは障害者手帳を持ってる人です、というトートロジーから抜け出せんぞ…。
— くらげ@耳の悪いADHDのオッサン (@kurage313book) August 30, 2018
障害者手帳の等級と「生活の困り具合」が一致しないという問題を障害者福祉を知らない人にどう伝えたら良いのかよくわからん。足がなくてもよい車椅子を支給して貰えれば健常者より早く走れるってみたいなことなんだけど。
— くらげ@耳の悪いADHDのオッサン (@kurage313book) August 30, 2018
今の日本で障害者福祉を受けられる人は「障害者手帳」(身体障害・知的障害・精神障害)を持ってるのが前提になってる。で、それぞれが別な制度によって運用されてる。身体障害者福祉法、精神保健福祉法、知的障害は法案としては定義されてない。(管轄は地方自治体)
— くらげ@耳の悪いADHDのオッサン (@kurage313book) August 30, 2018
で、それぞれの障害手帳の中でもすんごい細かく障害の定義があって、さらに障害の程度によって級や度が別れます。ここで起きる問題が「障害者の定義」がすごーく狭いことなんですよね。わかりやすいところでいうと片耳が聞こえてたら片耳が全く聞こえなくても障害手帳は降りません。
— くらげ@耳の悪いADHDのオッサン (@kurage313book) August 30, 2018
わかりやすい等級表あったhttps://t.co/YIu9hYkD7w https://t.co/8fubNYjjvf
— くらげ@耳の悪いADHDのオッサン (@kurage313book) August 30, 2018
さらにめんどくさいこというと療育手帳の基準IQは自治体によってバラバラ。 https://t.co/BXGTPWR6qw
— deepblue_0926 a.k.a. あおさん12歳(脛eater/HCR参戦したい) (@deepblue_0926) August 30, 2018
そもそも療育手帳は国ではなく自治体発行なんですよね。法として「療育手帳が取れる人」の定義はないです。それを全国的に福祉サービスにつなげたのは知的障害者の親の会とかが多大なる苦労と時間をかけて積み上げてきたもんでして…。 https://t.co/C6NezYoUd8
— くらげ@耳の悪いADHDのオッサン (@kurage313book) August 30, 2018
ところでよく誤解されてますが障害者手帳と障害者年金は全く別な制度なので、障害者手帳がなくても障害者年金は受けられる、もしくは年金もらえないけど手帳はある、とか普通にあります。障害…というか基準が別に定められているからです。
— くらげ@耳の悪いADHDのオッサン (@kurage313book) August 30, 2018
更に言ってしまえば、教育分野で使われる「特別支援教育」で使われる障害の定義は障害者手帳とまた別なんですね。そろそろわけわかんないですね。あと、文部科学省の中でも初等中等教育局と高等教育局でも違いがあるのでわけわかりません。
— くらげ@耳の悪いADHDのオッサン (@kurage313book) August 30, 2018
(大変どうでもいいのですが10年以上前に高等教育における「障害学生」の定義を決める議論に事務局として関わってました)
— くらげ@耳の悪いADHDのオッサン (@kurage313book) August 30, 2018
障害者総合支援法によれば障害者手帳を持ってなくても発達障害や難病で地方自治体が認可すれば受けられサービス受けられるんだよなぁ…。ちなちに地方自治体は手帳とはまた別な区分で障害者福祉サービスを受ける基準を作ります。
— くらげ@耳の悪いADHDのオッサン (@kurage313book) August 30, 2018
身体障害者手帳は少なくとも聴覚障害者は期限ないです。精神障害者手帳だけですね、二年更新は。 https://t.co/bG7FRricRP
— くらげ@耳の悪いADHDのオッサン (@kurage313book) August 30, 2018
— くらげ@耳の悪いADHDのオッサン (@kurage313book) August 30, 2018
障害者の福祉サービスというとき、ホームヘルパーとか支援機器は障害者総合支援法(手帳+α)、障害者年金(手帳は直接関係なし)、精神科の医療支援(手帳関係なし)、とか根拠法がちがうんだよね!
— くらげ@耳の悪いADHDのオッサン (@kurage313book) August 30, 2018
あ、障害者手帳による値引きはあれは事業主の負担だったはずで法律としてはなにも書いてなかったはず…。
— くらげ@耳の悪いADHDのオッサン (@kurage313book) August 30, 2018
日常の言葉における障害者は当然ながら統一見解はありません。エイズも手帳的には身体障害者だよ!って言うと驚かれる。ちなみに、ガンはがんの手術で人工声帯とかオストメイトとかになると手帳もらえるけどがん自体では申請できなかったはず。
— くらげ@耳の悪いADHDのオッサン (@kurage313book) August 30, 2018
で、今回の障害者雇用水増しは「障害者手帳を持ってる人と特別な診断書を持ってる人」という大変狭い範疇だったのに、各省庁の担当者は一般的な意味での障害者という定義で受け取った(ということになってる)のが問題
— くらげ@耳の悪いADHDのオッサン (@kurage313book) August 30, 2018
なんで障害者雇用の範疇が手帳持ちだけなん?という疑問は当然ですが、実は最初は「身体障害者手帳」を持っている人だけが対象だったんです。1987年に知的障害者(療育手帳)も対象になるようになって、2006年に精神障害者手帳も持ってる人も組み込めるようになって2018年から公式になりました。
— くらげ@耳の悪いADHDのオッサン (@kurage313book) August 30, 2018
なんで障害者雇用の範疇が手帳持ちだけなん?という疑問は当然ですが、実は最初は「身体障害者手帳」を持っている人だけが対象だったんです。1987年に知的障害者(療育手帳)も対象になるようになって、2006年に精神障害者手帳も持ってる人も組み込めるようになって2018年から公式になりました。
— くらげ@耳の悪いADHDのオッサン (@kurage313book) August 30, 2018
なんでこうなったかの議論までは追えてません(´・ω・`)
— くらげ@耳の悪いADHDのオッサン (@kurage313book) August 30, 2018
はたからみてると「なし崩し」に範囲拡大してるよーな…。
— くらげ@耳の悪いADHDのオッサン (@kurage313book) August 30, 2018
ちなみにここまでの話は専門知識がある訳でもない人が書いてるので間違いあったら指摘してください
— くらげ@耳の悪いADHDのオッサン (@kurage313book) August 30, 2018
だからまぁ、障害者雇用の範疇が手帳持ちに限定される理由って「わかりやすい」くらいなんじゃ、という疑いはもってます
— くらげ@耳の悪いADHDのオッサン (@kurage313book) August 30, 2018
ただ、現在の厚労省のガイドラインでは障害者手帳を持ってる人しか計算に入れたらあかんのに該当しない人を入れてたってのは障害者云々の前に行政としてどうなんやしばくぞてめー!って話ですね。
— くらげ@耳の悪いADHDのオッサン (@kurage313book) August 30, 2018
ところで、障害者雇用水増しを簡単に解決しちゃう方法は一つあるんです。障害者雇用のガイドラインを医師の診断書でオーケーにすればいいんですよ。ただ、そうなると対象範囲が広がって今の障害者雇用の対象になる人のかなりの割合がクビになる可能性もあって、これは障害者の職の奪い合いに…。
— くらげ@耳の悪いADHDのオッサン (@kurage313book) August 30, 2018
昨日の喧嘩の根本にあるのは障害者雇用の対象を増やしすぎるとワシの首が危うくなる、って問題意識と「障害者手帳のあるなしに重きを置きすぎて不公平ではないか」という問題意識のぶつかり合いなんですよね。
— くらげ@耳の悪いADHDのオッサン (@kurage313book) August 30, 2018